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消え去る記憶

海馬で情報を分析し大脳新皮質に送る事で記憶が作られると説明しましたが、逆に海馬に問題が起きるとどうなるのでしょうか?

結論から述べると「海馬」に問題が起きると記憶に障害がおきる。今までの記憶が失われてしまう、断片的な記憶ばかりで過去の記憶と現在の生活での記憶が混同してしまうなどの障害が報告されています。

海馬は神経回路が輪切りのような形で並んでいますが、この構造と神経細胞をCA3で結びつけられています。このCA3が記憶と関係があり、大事な記憶や待ち合わせ時間、場所など忘れないように意識する情報として海馬に送られるとCA3同士で強く結びつき情報の処理が早くなります。

では、こうして記録され保存される情報は死ぬまで永久に記録されるかと言うとそうでもありません。脳内で処理できる情報量、保存量にはある程度の限界があり、その限界を超えると古い情報を新しい情報で上書きする形で「古い記憶を忘れ去る」処理を施し、脳の情報量を一定に保つようにします。

まるでビデオテープに何回も録画を繰り返してみたいですが、原理は同じです。
古い情報が脳の中に溜まりすぎると新しい情報の入る余地が無くなってしまうので新しい情報が入る場所を確保するため古い情報を処理してしまうのです。その結果、古い情報は消去されていくのです。しかし、断片的な記憶は残っているので記憶をたどり昔の記憶を思い出す事もできます。しかし、記憶を呼び出すには何度も反復する必要があります。

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